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墓泥棒のボーカル石井のブログ

歌詞紹介その5、『ありがとうが聴こえなくなったら』

石井です。

今回は歌詞紹介の第5弾。
『ありがとうが聴こえなくなったら』をご紹介します。
それでは歌詞をご覧下さい。





『ありがとうが聴こえなくなったら』


「ありがとう」が聴こえなくなったら
僕は真っ直ぐ歩けない
君だけだよ 進むべき道を
明るく照らしてくれるのは

いつもこんな時どうやって
君の笑顔取り戻せたんだろう?
いつもと同じように拗ねてみせて
僕のことを困らせてよ

また笑って会えるのなら
どんな願いも叶えるから
「あなたは何も悪くないの」なんて
止めてよ お願い

「ありがとう」って聴かせてほしいんだ
頼りない僕だけれど
君だけだよ 僕の使い道を
正しく教えてくれるのは

いつもこんな時どうやって
乗り越えて朝を迎えてたんだろう?
いつかと同じ君のいない夜
僕はまるで覚えてないよ

他愛ないすれ違いなら
「ごめんね」って切り出すから
「誰が悪いわけでもないの」なんて
そんなの要らない

「ありがとう」が聴こえなくなっても
僕が何度でも言うよ
「ありがとう」って言わせてほしいんだ
君が言わないとしても

僕だけだろ?君といた日々の
素晴らしさを知っているのは

また笑って会える日には
思い出してくれるかな
寄り添いながら見つめ合いながら
伝え合った言葉

また笑って会えるように
思い出してほしいんだ
認め合うように 確かめ合うように
重ねた「ありがとう」





僕の書く歌詞は自分自身の思ったことを切々と綴る【自分語り】が主となってる場合が多いのですが、この曲の歌詞は僕にしては珍しく、相手(君)に対して投げかけるような言葉が主となっています。

【言い切る】歌詞が僕の持ち味だと思っているのですが、この曲の場合は歌詞にも出てくる通り【お願い】の歌なので、だいぶ弱気というか軟弱な内容となっております。笑


決して元に戻ることがないと分かっている終わった恋に対する未練と感謝を歌った失恋ソングであると同時に、「ありがとう」という言葉の偉大さを歌った歌でもあります。

自分に向けられる「ありがとう」の【ありがたさ】に、皆さんは気づけているでしょうか。

失ってから気づいても、「ありがとう」を伝えたい相手は、もうそこにはいないかもしれませんよ(ドヤ顔)。


このような軟弱な歌詞でメロディーも切ない感じなのですが、墓泥棒では四つ打ちのノリノリなアレンジになっています。

弾き語りで歌うときはバラードなんですけど、「墓泥棒にはバラードそんなにいらんだろ」というバンド内需要の問題により、そういうアレンジになりました。笑

あと、ベースに木村くんが入った直後に作った曲だったので、「今までの墓泥棒ではやらなかったこと、出来なかったことをやりたい」という気持ちも強くありました。

結果として歌詞も曲調も、墓泥棒の他の楽曲群とは一線を画す内容の作品になったと思います。

それがバンドにとって良いことか悪いことかはさておき、わりとお褒めの言葉を頂戴することが多いので、結果オーライと言えるのではないでしょうか。笑


YouTubeにデモ音源を載せているので、興味を持っていただけましたら、聴いてもらえると嬉しいです。

https://youtu.be/noRDf68qXIw

以上、石井でした。