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楽しい時間はここまでです。

墓泥棒のボーカル石井のブログ

歌詞紹介その3、『毒。』

早くも歌詞紹介シリーズ第3弾。

今回は、数少ない墓泥棒のバラードナンバーであり、僕が弾き語りライブをする際ほぼ毎回披露している『毒。』という曲の歌詞紹介をしたいと思います。

それでは、まず歌詞をご覧下さい。





『毒。』


例えば幸せを数値で表せるなら
僕らの人生はプラマイゼロ むしろマイ?

「生きたさ」と「死にたさ」を
いつも天秤にかけてる
「生きること」「死ぬこと」に
優劣などないともう知ってる

僕が言う「希望」だとか 君の言う「救い」だとか
それさえも長い目で見れば
本当は毒なのかもしれない

見たくなけりゃ見なくていい未来
知りたくなけりゃ知らなくていい世界だ
でも君が生きてくれるのなら
君がいる世界の続きがまだ僕は見たい

どっちに転んでも大して変わらないなら
僕と転ぼうぜ ずっとじゃれ合おうぜ
甘い甘いこの毒を 二人飲み干すのさ
あの夜じゃなく この夜に 僕ら心中しようぜ

難しいことじゃないんだ
大したことじゃないんだ
「生きる」など それで十分だろ?
君がいる世界の続きがまだ僕は見たい

君の瞳の奥に映る僕を見ていたい

どっちに転んでも大して変わらないなら
僕と転ぼうぜ ずっとじゃれ合おうぜ
甘い甘いこの毒を 二人飲み干すのさ
あの夜じゃなく この夜に 僕ら心中しようぜ

僕ら心中しようぜ





この曲を聴いたことがある方はご存知かと思うのですが、最初から最後までほぼ同じコード進行で、似たようなメロディーの繰り返しとなっております。

それには理由がありまして、この曲の歌詞を書き始めるに当たって意識していたのが【最初から最後まで全部サビである】というイメージです。

実際には「どっちに転んでも~」から始まる箇所が1番の終わりと2番の終わりで繰り越し歌われているのでここがサビなんですけれども、どこをサビに持ってきても良いぐらいパワーのあるフレーズを全編通して並べたつもりです。


「毒を飲み干す」や「心中しようぜ」等のフレーズが出てきたり「死」を連想させるような歌詞の内容なので、重くて暗い歌かと思われるかもしれませんが決してそういう意味で書いてはいません。むしろ真逆と言っても良いかもしれません。

僕は歌詞の中で屁理屈を並べるのが好きです。世の中の仕組みがどうであれ、宇宙の道理がどうであれ、「じゃあこのように捉えてみればどうだろう。」と発想の転換を計ることで、自分にとって都合の良いように物事を解釈するのです。

もちろん、この世界で生きていく上でそんな屁理屈がまかり通ることは少なく、大抵は文字通り、ただの屁理屈で終わります。でも、歌の中でなら何を言ったって自由です。

自分の中で勝手な解釈を組み立てて歌うことで、自分自身が救われることもある。もしかしたら、誰かが僕の屁理屈を聞いて笑ったり、共感したり、妙に納得したりして、ポジティブな気持ちになれるかもしれない。そういう瞬間が、自分で歌詞を書いて歌うことの一番面白い部分だと僕は思っています。


話を『毒。』に戻しますと、この曲の歌詞は、まさに屁理屈のオンパレードです。僕の屁理屈ワールドを、これでもかというくらいに展開しまくっています。

その一つ一つを解説していくととんでもない長文になってしまいますし、歌詞の意味を想像しながら音楽を聴くのが好きな方もおられると思うので、それはしません。

ただ、重くて暗い心中の歌だと思われていたら少し不本意なので、一箇所だけ解説しておきます。笑


「あの夜(よ)じゃなく この夜(よる)に 僕ら心中しようぜ」
この部分、なぜ一つ目は(よる)じゃなくて(よ)と読むかと言いますと、この(よ)という響きに【夜】という言葉だけではなく【世】という言葉の意味を持たせているからです。

つまり、ここでの「あの夜」は、「あの世」という意味でもあるのです。

二つ目は(よる)と読んでますが、一つ目の「夜」と同じ字を当てることで、(よる)と読みながらも、先ほどと同じく【夜】と【世】の二つの意味を持たせています。

即ち「あの夜じゃなく この夜に」は、
「あの世じゃなく この世に」でもあるわけです。

「あの世」はもちろん死後の世界を意味します。
「この世」は今生きている現世のことです。
歌詞の冒頭から続く「生」と「死」、「僕」と「君」についての話の結論をサビの最後の一文で述べています。


僕の場合、見たまんまで分かるストレートな歌詞が好きなので、こういうややこしいことはしないタイプなのですが、この部分に関してはこの方が美しいと思ったので少しひねった表現をしています。

あとは概ねストレートな表現なのでわかりやすいかと思います。

歌詞について詳しく聞きたいという方がおられたら、ライブ会場などでお会いした際に聞いていただければお答えしますので、お気軽にお声かけ下さいね。(他の曲についての質問もどうぞ)

歌詞についてはこだわっているので、注目して聴いていただけると僕自身とても嬉しいです。

そのくせ墓泥棒のライブでは歌詞が全く聞き取れないと言われるので、今年からは歌詞も届けられるように頑張っていきたいと思っております。笑


あと最後に、お詫びなのですが、2行目に出てくる
「プラマイゼロ むしろマイ?」
というフレーズは、昔「エンタの神様」というテレビ番組に出演されていた「こりゃめでてーな」というお笑い芸人さんのネタから拝借しました。(パクりました)
無断で引用してすみませんでした。

(ところで最近あの人達見ないけど何してるんだろ…。)

それでは今回はこの辺で。
石井でした。